棹の装飾

0
    二胡には、装飾が施されていることがあります。多いのは棹の装飾で、ほとんどが、糸巻きの周りの四角く膨らんだ部分の横面に装飾が施されています。

    以下の写真は、装飾が施されていない二胡です。





    これに装飾が施されると、以下の写真のようになります。



    これは、牛骨に彫刻をした飾りを棹に埋め込んだものです。

    その他にも、銀糸を埋め込んだものや、



    棹自体に彫刻を施したものなどがあります。



    凝ったところでは、螺鈿装飾を施したものがあります。



    以下は、別の図案の螺鈿装飾をアップで写したものです。



    なかなか綺麗ですね。

    中には、棹ではなく、胴に螺鈿などの装飾を施した二胡もあります。

    装飾がまったくない二胡が好みの方もおられますし、せっかく持つなら好み装飾の入ったものをという方もおられます。

    音色も大事ですが、大切な1本を選ぶときには、見た目の好みにもこだわりたいですね。

    たかが雑音止め、されど雑音止め

    0
      二胡の正面、蛇皮上の駒の下に装着された一片の布切れ、またはスポンジを、控制墊(コンジーディエン)といい、中国語で「控制」は調整、「墊」は下にあてがうという意味があります。駒の下、弦と皮の間に挟むように装着し、音質や雑音の微調整をする雑音調整材の役割を果たすことから、この名前が付けられたそうです。控制墊では覚えにくいので、当「二胡教室Navi」では、これらを総称して“コントロールマット”と呼ぶことにします。 

       現在、二胡の振動膜には、繊維構造が最適とされているニシキヘビの皮が広く用いられていますが、天然の素材のため個体差が大きく、厚さ・密度・強度のいずれの要素をとっても、どれ一つとして同じものはありません。 皆さんが弾いている二胡の中にも、原因不明な雑音が生じてしまっているものがあるかも知れませんが、この振動膜の不確定性が二胡の雑音の最たる原因の一つと考えられています。 そこで、コントロールマットなどのアイテムを用いて、音色や雑音の微調整を行わざるを得ないのですが、このコントロールマットを装着していない二胡は、余計な弦の振動を起こしやすく、二胡らしい柔らかく甘い音色を奏でることができません。
       
      同じ擦弦楽器だと、チェロなどはウルフキラーという雑音除去アイテムがあるのですが、これは弦に直接取り付けるもので、振動を殺さないように表板などには触れず、即ち中空に浮いているような状態になります。 一度、弦楽器の雑音止めは表板に触れないようにしているのに、二胡はどうしてコントロールマットを弦と振動板である蛇皮の間に挟むのだろう?と、ある弦楽器弾きに言われたことがあります。そう言われればそうだな、と思い、その後すぐに駒下、弦と蛇皮との狭い隙間で、フェルトを蛇皮に触れないようにして内・外弦を挟み込み、髪留めバレッタなどで固定してみたり、弦に直接テーピングテープを巻くなどして雑音除去の実験をしてみたことがありますが、結果は、どれも二胡らしく柔らかい音色が得られませんでした。二胡の場合はどうも、余計な高音成分が多いため、共鳴板(蛇皮)にコントロールマットを直接触れさせ、少しミュート(消音)させてあげる必要があるようなのです。

      そこで、参考までにコントロールマット選びや雑音調整のポイントをご紹介します。蛇皮は個体差が大きいため、それぞれの二胡に合うコントロールマットを探し出してあげる必要があります。スポンジ素材は二胡そのものの原音に近い感じで雑音除去してくれ、ダイレクトに音が伝わります。フェルトには幾らか種類があるのですが、ウール素材の場合、厚みのある柔らかい音色、ポリエステル素材のフェルトの場合は、芯のあるシャープな音色となります。また、僅かな装着位置の違いによって雑音が増減するため、慎重な位置調整が必要になって来るのですが、一般的には、駒に近いほどこもった音色となり、駒から離れるほど明るい音色になるとされています。

      たかが雑音止め、されど雑音止め。コントロールマット一つで二胡の音色も随分と変わりますので、皆さんも是非、試してみてはいかがでしょうか。
       

      二胡弱音器

      0
        早く二胡が上達するためには・・・、やはり・・・練習するしかないですね。

        1日30分でもいいので、できれば毎日二胡に触れる(練習する)というようなことは、多くの二胡の先生がおっしゃることです。

        でも、日中は仕事などで練習できないという方は多いのでは。そして、夜は近所迷惑になるので、大きな音は出せない。そうなると、なかなか練習が・・・となってしまいますよね。

        そんな方に、便利グッズをご紹介いたします。

        二胡用の「弱音器(ミュート)」です。





        こんな、クリップみたいなもので効果があるの?とお思いかもしれませんが、これが結構優れモノなのです。

        二胡は、松脂を塗った弓の毛の摩擦で弦を振動させて音を出します。
        その振動を、駒を通じて 弦 → 駒 → 蛇皮 → 胴 と伝えるのです。





        つまり、この振動(の伝達)を抑えれば、音が弱まるわけです。

        この二胡弱音器(ミュート)は、駒を挟みつけて、その振動を抑えるのです。

        使い方は簡単。指でつまんで、弱音器の先端の突起を広げ、駒の穴(窪み)のところを挟みつけます。











        これで、かなり音が小さくなります。しかも、この弱音器が優れているのは、音が小さくなっても、二胡を弾いている感じが、あまり損なわれないということです(感じ方には個人差がありますのでご了承ください。)。

        この感覚は、実際に使ってみないとわかりづらいかもしれません。是非、一度、試してみられてはいかがでしょうか。

        二胡アジャスター

        0
           二胡は、糸巻きを回して弦の張りを変えて調弦します。



          でも、糸巻きだけで微妙な調整をするのは難しいなぁと思ったことはありませんか。

          そのようなときに便利なのが、二胡用の「アジャスター」です。微調整金具と言う方もおられます。





          上の写真の銀色の金具が「アジャスター」で、写真のものはドイツのウイットナー社製のアジャスターです。本来は、子供用のバイオリンの調弦(微調整)のために製品化されたものです。

          アジャスターの上下には、弦を引っ掛ける溝が切られていて、裏面中央には、ネジ受けの円筒に、これまた弦を通す溝が切られています。



          上の写真は、アジャスターを裏側から見たもので、赤線を弦に見立てています。

          アジャスターを弦に引っ掛けた状態を横から見たのが、下の写真です。



          アジャスターのネジを締めていくと、写真の矢印の方向に力が掛って弦が圧迫されます。これにより、弦のテンションが変わって、微調整ができるのです。

          調弦は、あくまで糸巻きで行うのが基本で、アジャスターは微調整を行うものです。糸巻きで出来る限り音を合わせずに、アジャスターに頼り過ぎた調弦を行うと、弦に力が掛り過ぎて(弦が曲がり過ぎて)傷めてしまいます。

          また、弦を張った状態でアジャスターを取り付けようとすると、アジャスターの溝に無理に弦を押し込む形になり、弦を傷つけてしまいます。取り付けは、弦を緩めた状態で行ってください。

          空心蓮花駒

          0
            先日の北京ショーで、こんな変形駒を見つけました。

             
             楽器ショー内にあった、とあるブースで購入したものなんですが、紫檀製で中がくりぬいてありますね。何でも、空心蓮花駒というらしいのですが、蓮の花を模した形状になっており、中が空洞になっているため、一つ製作するのも、なかなか手間がかかるそう。。。
            因みに、装着するとこんな感じ。 

             アフリカ小葉紫檀の二胡に装着して試奏してみましたが、明るくクリアな音色になった印象!
            通常の形状の駒と比較すると分かりますが、やや軽やかになった感じがします…気のせいか!?
            皆さんも、どこかで見かけたら、是非お試しください。

            北京ショー

            0
              今年(2013年)6月7日から10日まで、北京で行われた「PALM EXPO 2013(通称、北京ショー)」に行ってきました。いわゆる楽器見本市です。



              中国では、いくつかの楽器ショーが毎年開催されていますが、10月の上海ショー、5〜6月の北京ショー、3月の広州ショーが、3大楽器ショーといわれているそうです。

              北京ショーでは、ギター、ピアノ、管楽器、バイオリンなどとともに、大量の二胡等の中国民族楽器が展示されていました。





              二胡だけでなく、京胡、揚琴、琵琶、中阮など、様々な民族楽器が所狭しと展示されており、付属品などの小物類も大量に販売されています。

              中には、二胡などに使う巨大な蛇皮も売られていました。





              ご覧のように、すごい人でごった返していました。



              10月には、中国最大の楽器ショーである上海ショーにも行くつもりですので、行きましたら、またこのブログにアップいたします。

              二胡付属品

              0
                二胡は、その本体に様々な付属品が付いています。



                弦楽器のため、当然、弦が張ってあります。
                ギターやバイオリンのナットに当たる部品として、千斤が取り付けられています。
                弦の振動を蛇皮に伝えるために、駒が付けられています。
                音色調整や雑音除去のため、コントロールマット(控制墊・コンジーディエン)が付けられています。

                二胡は、本体の材質や様式で音が全然違ってきますが、1本の二胡の中でも、これらの付属品を変えることで音が大きく変わってきます。



                弦は、現在では、スチール弦が主流となっています。様々なメーカーから、いろいろな弦が発売されており、どれを選んでよいか迷ってしまいます。また、本場中国だけでなく、ヨーロッパのバイオリン弦メーカーからも二胡弦が発売されています。下の写真に写っている弦のうち、下段の2つがヨーロッパ製の二胡弦です。上段右端は、Fang Fangというブランドの金版で、私のお気に入りの弦です。その左2つは、同じFang Fangの青版と赤版です。



                千斤には、紐が使われることが多く、その素材は木綿、ポリエステルなど様々です。また、プラスチック、金属、象牙などで作られた千斤も出回っています。



                駒は木製のものが主流です。素材は楓、黒檀、紫檀など、これも様々。金属、プラスチック、象牙などで作られたものもあります。



                コントロールマットには、フェルトまたはスポンジが使われます。ひと口にフェルトと言っても、素材(ウール100%、ポリエステル100%、ウールとポリエステルの混合など)や厚さ(2mm厚のフェルトを3回折り畳むなど)で音が変わってきます。スポンジも密度や厚さなど、様々です。



                また、本体の付属品ではありませんが、弓に塗る松脂を変えることで、弾き心地や音色が変わってきます。中国製の二胡用と称した松脂が使われることが多いかと思いますが、欧米製のバイオリン用松脂も二胡演奏の際に広く使われています。



                このように、それぞれの付属品1つを取っても様々な選択肢があり、各付属品の間には膨大な数の組み合わせが存在します。そして、どの付属品を選ぶか、どういった付属品を組み合わせるかで、音が変わってくるのです。

                ハマると抜けだせない迷路のようになってしまいますが、いろいろな付属品や組み合わせを試してみて、ご自分の好みの音色を追求してみられてはいかがでしょうか。

                第3回 中国音楽フェスティバル

                0
                  4月21日(日)、クレオ大阪中央で行われた、第3回「中国音楽フェスティバル」に行ってきました。

                  このイベントは、中国音楽を愛好する人々・団体が一堂に会して演奏を披露し、互いに交流できる場をつくることを目的にはじめられたもので、今回は31団体、約430名もの中国音楽愛好家が参加して、賑やかに開催されました。







                  次の写真は、二胡×2、カホン、中胡、革胡(かくこ)で洋楽3曲を演奏した団体で、このように趣向を凝らした演奏も、楽しませてもらいました。



                  また、中国音楽愛好家のイベントのため、二胡だけでなく、揚琴、古筝、琵琶、柳琴、中阮、大阮、笛など、様々な中国楽器も演奏されました。







                  次の写真は、中国の伝統歌劇「昆劇」の実演です。



                  さらに、今年は、マレーシアの中華学校の学生(日本の高校生に相当)の団体が、はるばる来日して特別参加し、イベントを盛り上げていました。



                  このような大規模な中国音楽の祭典は、日本ではなかなかないと思います。中国音楽愛好家の方、あるいは、中国音楽に興味のある方、是非一度、足を運んでみられてはいかがでしょうか。

                  千斤の巻き方

                  0
                    二胡には、棹の上から1/3くらいのところに、紐が巻かれています。

                    これを、「千斤(せんきん)」といいます。

                    千斤1

                    千斤2

                    はじめて二胡を買われた方が、梱包用の弦留め紐と間違えて、切って捨ててしまうことがあるようです。しかし、千斤は、ギターやバイオリンのナットにあたり、二胡にとって不可欠なパーツですので、決して切って捨てないよう、注意してください。

                    千斤がほどけてしまうと、演奏ができなくなってしまいます。二胡の先生に巻き直してもらうとなると、次のレッスンまで練習できなくなるので、不便ですよね。

                    また、千斤が劣化してくると、音に影響しますので、千斤の交換が必要となります。

                    さらに、素材の異なる千斤に変えると、音が変わりますので、いろいろな千斤を試してみたいですよね。

                    そんなときに、自分で千斤が巻ければ便利です。

                    千斤の巻き方は1つではありませんが、ここでは、簡単でわかりやすい巻き方を、1つご紹介いたします。


                    <千斤の巻き方>

                    1. 約150cmの紐(糸)を用意します。千斤用の紐は、市販もされています。

                    2. 千斤を取り付ける位置に、紐の端を約7〜8cm余らせた状態で、輪をつくります。

                    1

                    3. 輪の根元付近から、輪の上に乗るように、自分から見て時計回りに3回ほど紐を巻いていきます。このときは、棹のみに紐を巻き付けます。

                    2

                    4. 紐を、棹から弦に1回巻きます。

                    3

                    5. 再び、棹のみに紐を1回巻きます。

                    4

                    6. 棹と弦 → 棹のみ → 棹と弦 → 棹のみ... の順で、同じ作業を5回ほど繰り返し、棹の上に向かって、紐を巻き付けていきます。このとき、紐と紐との間に、隙間ができないようにしてください。

                    弦に紐を巻くときは、少し力を入れて引っ張りながら、千斤の高さ(棹と弦との距離)が、1.8〜2.0cm程度になるようにしてください。

                    5

                    7. 再度、棹のみに紐を3回ほど巻き付けます。

                    6

                    8. 紐の先端を、2.でつくった輪の中に通します。

                    7

                    9. 輪の中に通した紐の先端が外れないように押さえながら、最初に余らせておいたもう一方の先端を、下方向に引っ張ります。結び目は、巻いた千斤の下に隠れる形になります。

                    8

                    10. 千斤を微調整し、両端の余った紐を切り落として、千斤巻き完了です。

                    9

                    千斤巻きは、最初は難しく感じるかもしれませんが、何度か練習して慣れてしまえば、大したことはありません。是非、試してみてください。

                    段琳さん・お披露目ライブ

                    0
                      2月9日(土)、二胡奏者・段琳さんのライブに行ってきました。

                      段琳さんは、二胡の本場・中国の最高峰「北京中央音楽院」を2007年に卒業し、2009年に来日、名古屋を拠点に演奏活動をしている新進気鋭の女性二胡奏者です。

                      会場は、名古屋・新栄町にあるライブハウス「NAGOYA TAURUS」で、ホール内は、満員の観客で熱気に包まれていました。



                      ライブは、段琳さんのソロ演奏中心で、「リベルタンゴ」から始まり、「空山鳥語」などの中国曲、「竹田の子守唄」などの日本の曲、「チャルダッシュ」などの西洋曲と多彩な内容でした。



                      若手とは到底思えない表現力、テクニックと安定感で、とても聴き応えのある演奏でした。

                      今後も、今回会場となった「NAGOYA TAURUS」で定期的にライブを開催するようですので、また機会があったら聴きに行ってみたいと思います。


                      二胡教室ナビ

                      二胡教室ナビ

                      カレンダー

                      S M T W T F S
                       123456
                      78910111213
                      14151617181920
                      21222324252627
                      282930    
                      << June 2020 >>

                      最新記事

                      カテゴリー

                      アーカイブ

                      プロフィール

                      サイト内検索

                      others

                      mobile

                      qrcode

                      powered

                      無料ブログ作成サービス JUGEM