紅木と白木

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    二胡によく使われる素材に、紫檀、老紅木、黒檀があります。

    その他にも、主に廉価な二胡に使われる素材として、紅檀、紅木などがあります。

     

    <インド小葉紫檀の原木>

     

    <老紅木の原木>

     

    <黒檀の原木>

     

    <紅檀の原木>

     

    ただ、これらの呼称が、木材の種類を正確に言い表しているかというと、どうも怪しいようです。

     

    老紅木の場合、紅木を長時間寝かせたものかというと、そうではないようです。

    そもそも、老紅木という呼称自体、木材の種類を言い表したものとはいえません。

    老紅木は、古い家具や家屋を取り壊したときに出る材なのですが、この家具や家屋がどのような木材で出来ていたかによって、その老紅木の材種が変わってきます。それを二胡界では、材種でなく、古い○○から取られた長期乾燥材という点に着目して、老紅木という呼称を使っているようです。

     

    また、そもそも紅木という呼称も、ある特定の木材の種類を言い表したものとはいえないようです。

    中国では、硬い木の総称として紅木という用語を使っているようで、この意味の紅木には、紫檀、老紅木、紅檀、白酸枝木、さらには黒檀まで含まれるようです。単に紅木の二胡と言った場合、硬い木に分類される雑木で出来た二胡とでも思っておいたらいいようです。

    これに対する柔らかい木は、白木と呼ばれているそうです。本当に安い二胡(おそらく最安クラス)で白木製と称した二胡を見たことがあります。

     

    かなり大雑把な分類のように思えますが、結局のところ、二胡に適していてよく使われる木材は、皆広い意味での紅木ということになりますね。

     


    蘇州式二胡

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      本場中国で、蘇州、上海、北京の三地域は、二胡の三大産地と呼ばれます。

      それぞれの地域の特色が表れた二胡が、それぞれ蘇州式、上海式、北京式などと呼ばれたりもします。

       

       

      そのうち蘇州ですが、蘇州市といわれる地域内に存在する二胡工房は、蘇州民族楽器第一廠(通称:虎丘牌)など存在するのですが、意外と少ないように思います。

       

       

      実際に蘇州式といわれる二胡の生産の中心となっているのは、蘇州市の隣の無錫市のようです。

      無錫市で二胡工房が多く存在する地域は、蘇州市の中心部から40kmほどしか離れていないため、広い中国の中では「蘇州」としてひとくくりになっているのかもしれません。

       


      特製雑音止め

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        通常はフェルトやスポンジが使われる二胡の雑音止め(控制墊 〔コンジーディエン〕)ですが、この二大素材を組み合わせて作られた特製雑音止めを入手しました。

         

         

        スポンジをフェルトで包み込み、折り返しの部分以外の三辺を縫い合わせたものです。

         

        早速装着して試奏してみました。

         

         

         

        気になる音色ですが、スポンジほど鋭くなく、フェルトほど柔らかくない、つまりスポンジとフェルトの中間の音色でした。

        スポンジとフェルトを組み合わせて作った物なので、当然といえばそれまでなのですが、手の込んだ仕事だったもので、何か特別な変化を期待してしまっていたのでしょう。なんだかとてもがっかりした結果に思えてしまいました。

         


        人工皮

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          二胡の胴には、一般的にニシキヘビの皮が張られます。

          ただ、このニシキヘビの皮は、ワシントン条約で輸出入が規制されているため、国外への持ち出しに手続が必要など、何かと面倒です。

          また、ニシキヘビの皮はデリケートな素材で、楽器を保管する際に特に気を遣う部位ですが、中には蛇皮にとって好ましくない環境の国もあります。

          このようなことから、人工皮は普及しないものかとふと考えました。

           

          実際、世界的な二胡奏者のジョージ・ガオ氏は、自らが開発に携わり使用している「韶琴」という二胡に人工皮を採用しています。結構ちゃんとした人工皮で、音もなかなかなのですが、一般に普及しそうにはありません。

           

          楽器の見本市でも「倣生皮研究所」などという大層な名前の業者が人工皮を展示していましたが、ペラペラのプラスチックシートで、とても研究の結果開発された代物には見えず、これが普及するとは思えません。

           

           

          結局のところ、これまでになかった国で愛好者が急増し、その国が蛇皮にとって過酷な環境だったといったことでもない限り、人工皮に興味を示すのは国外にまで活動の幅を広げている一部の演奏家だけということになるので、そもそも需要自体があまりないのでしょうね。

           

           


          翡翠二胡

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            北京ショー・2016で、翡翠製の二胡を見つけました。





            この工房は、翡翠製の胡琴類専門のようで、二胡の横に翡翠製の京胡が展示されている他、カタログには翡翠製の板胡まで載っていました。

            どのような音がするのか、とても興味があり、試奏してみました。「さぞ鳴らないだろうな」と思いながら試奏したのですが、意外にも、それなりに音が出ていました(もちろん、木製の二胡のような鳴りではありませんが…)。

            ただ、楽器の重量が馬鹿みたいに重く、とても二胡の重さとは思えません。

            実用よりも、部屋に飾るなど美術品としての需要を見込んでいるのでしょうか。
             

            ドイツで二胡

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              楽器業界で働いている知人が、ドイツのフランクフルトで毎年開催される楽器見本市に行ってきました。



              その出展ブースの中に、何と中国民族楽器のブースを見つけたとのことで、写真を送ってくれました。







              ブースを出展していたのは、日本でも「敦煌牌」の名前でお馴染みの「上海民族楽器一廠」。中国で最大の民族楽器工場の1つです。

              ドイツで中国民族音楽を広めようということなのか、ドイツ在住の中国人に向けたビジネスなのか。送ってもらった写真には、少々驚かされました。

              化粧パフ

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                二胡の駒の下に付けられる雑音止め(控制墊 〔コンジーディエン〕)は、二胡の音を作る上で、非常に重要な部品です。
                どのような素材のものを使うかで、かなり音が変わってきます。



                一般的には、フェルトやスポンジが使われることが多いようです。



                中には、化粧用のパフを程よい大きさに切って、雑音止めとして使われる方もおられるようです。



                化粧パフの利点としては、以下のものが挙げられます。
                ● 音がしなやかになり、柔らかくなる。
                ● 通常雑音止めとして使用される工業用スポンジに比べて密度が低く、
                  劣化(硬化)しにくい。

                一方で、欠点としては、以下のものが挙げられます。
                ● 密度が低いため、雑音除去効果がやや薄い。
                ● フェルトと比較した場合、劣化が早い。

                他の素材と同様、利点だけでなく欠点もあるので、好みに合わせて選んでいく必要がありますね。

                二胡ポジションガイド

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                  以前、上海の楽器ショーで見つけた「二胡ポジションガイド」を、実際に二胡に取り付けてみました。







                  細長いプラスチックの棒の弦側にレールが設けられていて、指をガイドする白いプラスチックの部品がはめ込まれています。



                  この部品は、指を置くべき位置に合わせて動かすことができます。



                  ポジションガイド器自体は、上下2か所をテグスで棹に留めて固定します。

                  実際に使ってみると、かなりの違和感があります。少なくとも、このガイドに従って指を置いていけば自動的に正しい音が出せるとはならないのではないかと思います。

                  また、自分が出している音を耳で確認しながら演奏するのは大事かと思いますが、このようなポジションガイドは、そういった耳で確認するプロセスと相容れない器具のように感じられ、受け入れ難く感じてしまいます。

                  棹にポジションの目安となる印を入れることは、普通に行われていますが、これとは全然違います。

                  面白い器具だとは思いましたが、実際には使えないと感じました。

                  二胡弦交換

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                    二胡弦を交換するときは、まず胴敷裏側のテールピースピンに新品弦の末端(輪になっている部分)を引っ掛けます。



                    そして、糸巻側での弦交換作業を行っていくのですが、よくあるのが、せっかくいいところまでいったのに、最初に引っ掛けた弦の末端がテールピースピンから外れてしまい、最初からやり直しになるという失敗です。

                    この失敗を防ぐには、テールピースピンに引っ掛けた弦をテープで固定しまえばいいのですが、面倒です。



                    このため、私は、テールピースピンに引っ掛けた弦を上方に引っ張り上げ、そのまま胴を足で挟んで固定し、弦交換の作業を行っています。



                    ただ、蛇皮は非常にデリケートな素材のため、強く挟みすぎないように注意しています。

                    また、胴の周辺は、松脂で汚れていることも多いので、注意が必要な場合があります。

                    干支二胡

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                      かなり前ですが、上海の楽器店で、琴頭の部分に干支が彫られた二胡を見つけたので、写真に撮っていました。



                      来年(2016年)の干支の猿もあります。



                      以前中国で、木製品の市場に連れて行ってもらったときに、私の干支を聞かれ(虎なのですが)、紫檀製の木彫りの虎をお土産にもらったことがあります。何でも、自分の干支の置物を身近に置いておくと、いいことがあるのだとか。



                      これら干支二胡も、自分の干支の彫られた二胡を使っていると、上達が早いなどのいいことがあるのでしょうか。


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