老紅木

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    紫檀、老紅木、黒檀は、二胡の三大材料と言われますが、老紅木(紅木)という種類の木は存在しません。

    紅木は、硬い木の総称といった意味のようで、紫檀や黒檀も、硬い木のため、広い意味で紅木に含まれるのだそうです。一方で、柔らかい木の総称は、白木なのだそうです。つまり、老紅木とは、年月が経った硬い木ということになります。

     

    そうすると、老紅木二胡は、いったい何の木で出来ているのかということになります。

    老紅木は、古い家屋や家具を取り壊した際に出る古材なのですが、古い中国高級家具から取った材は、老紫檀と言われることもあるように、紫檀系であることが多いようです。ただ、高級家具から取れる材は、近年極めて希少で、量産されている老紅木二胡には、まず使われることはありません。

    実際に二胡工場が仕入れている老紅木は、材木業者が東南アジアの古民家などを建て替えてあげて、その際に出る古材を引き取ったものが多いようです。当然、材の種類は一つではありません。

     

    先日、私の老紅木二胡を、材木に詳しい方に見ていただいたところ、東南アジア産のパドックという材で出来ているとのことでした。このパドックは、カリンの仲間で、アフリカ産のパドックは、近年、アフリカ小葉紫檀として、二胡の材料に使われるようになりました。

    つまり、私の老紅木二胡は、アフリカ小葉紫檀の産地違いの種で、それが経年した古材で出来ているということでした。

     

     

     


    蛇皮破れ

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      先日、高胡の蛇皮が破れてしまいました。

       

      高胡は、二胡に比べて蛇皮の張りが強く、弦のテンションも強い上に、蛇皮自体も二胡より薄いことが多いため、蛇皮が破れやすいと聞いたことがあります。

       

      ケースを開いたところ、下の写真のように、見事に裂けていました。

       

       

      破れた蛇皮をじっくりと見たことはなかったのですが、鱗の合わせ目に沿う形で裂けており、裂け目には繊維のようなものが毛羽立っていました。

       

       

      少し調べてみたところ、動物の皮にはコラーゲン由来の繊維が含まれているようです。

      その繊維が絡み合って動物の外側を守る丈夫な皮膚が形成されているということなのでしょう。

       


      高級二胡弓

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        先日、中国で高級二胡弓を見つけました。

         

         

        フロッグやスクリューは、白木のままで、渋い見た目です。

         

         

        特徴的なのが、馬毛の手元側で、細い紐を編み上げて馬毛を包むとともに、フロッグに引っ掛ける輪も編んで作っています。

         

         

         

        凝った作りのため、馬毛の手元側が硬めに仕上がっていました。

        個人的には、薄いビニールチューブなどで柔らかく仕上げた弓が好きなため、自分には合いませんでしたが、硬めが好きな方には良いのではないかと思いました。

         


        8元位?

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          少し前に、中国・天津のサイゼリヤに入りました。

          注文をして、料理が出てくるのを待っている間、ふと店の奥を見ると、ドリンクバーがありました。

           

          料金は「8元/位」。

           

           

          もちろん「1人8元」の意味なのはわかりましたが、日本語の意味で想像すると可笑しくて、「8元位って、そんなアバウトな」「日によって、7元だったり9元だったりするのかな」などと、連れの人と冗談を言っていました。

           

          ドリンクバーが、1人約135円。物価が上がったとはいえ、日本と比べると、中国は、まだ物価が安いですね。

           


          スネークウッド二胡

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            二胡に使われる木材は、紫檀、老紅木、黒檀が三大材料といわれます。

            また、安い価格帯の二胡では、紅木、紅檀、花梨、白酸枝木などが使われます。

            その他、二胡に使われている木材としては、黄花梨と緑檀を、比較的よく見かけます。

             

            いわゆる高級材で、これら以外の材を使用した二胡がないか探したことがありますが、ほぼこれらの材のいずれかでした。

            そのような中、1つだけ見つけたのが、この蛇紋木(スネークウッド)の二胡です。スネークウッド製の二胡は、いくつかの工房で生産されているようなので、それなりに人気のある材なのかもしれません。

             

             

             

            高級なステッキに使われたり、楽器関係だと、バイオリンの弓で、このスネークウッド製のものがあるようです。

            表面に独特の文様が出るためこの名前で呼ばれるようですが、蛇というよりも豹のようですね。

             

            試奏させてもらったスネークウッド製の二胡は、重量が非常に重かったですが、良く鳴りました。

            ただ、さすがに希少材だけあって、大変高価でした。

             


            雄馬の馬毛

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              二胡弓の有名製作師・王小迪氏が製作した二胡弓の棹には、1枚のラベルが貼られています。

               

               

              そのラベルには、「公馬尾製作」と表記されています。

               

               

               

              「公馬」とは、雄の馬のことで、王小迪氏が、雄馬の馬毛を選んで使っていることがわかります。

               

              私の知る限り、他の二胡弓工房で、馬毛の雄・雌にこだわっているところは知らないのですが、有名製作師の王小迪氏がこだわって使用していることからすると、雄馬の馬毛の方が優れている何かがあるのだと思います。

               

              少し調べてみたところ、雄の馬毛は、毛の表面のキューティクルが丈夫で、かつ毛自体が太いため、音量が豊かになり、毛が切れにくいという特徴があるようです。

               

              違いを試してみたいのですが、他の二胡弓工房は、使っている馬毛の雄・雌の別を明らかにしていないので、比較対象の弓がなく、試せないのが残念です。

               


              二胡の蛇皮

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                上海ショー・2017では、毎年、二胡等に使う蛇皮の販売業者がブースを出しています。

                 

                 

                このブースで、蛇皮の裏側をじっくり見ることができました。

                 

                以前、二胡工場を訪問した際、蛇皮の裁断作業を見学したのですが、そのときは、蛇皮の中心部分の幅20cm弱を残して、両端を切り捨てていました。

                 

                 

                 

                中心の色の黒い部分が、二胡への使用に適した部分です。

                その二胡工場では、この黒い部分の外側を切り捨てていたことになります。

                色が明らかに違うので、分かりやすいですね。

                 

                以下の写真は、蛇皮の表側です。

                 

                 

                 

                裏側ほど分かりやすくはないですが、中心部と外側との間の一線を境に、鱗の揃い方や粗さが急に変わるのが分かります。

                 

                また、尻尾など先の方になると、以下の写真のように、中心部であっても鱗が極端に細かくなります。

                これも二胡への使用に適した部分とはいえません。

                 

                 

                こうしてみると、これだけ大きな蛇皮であっても、二胡への使用に適した部分というのは、非常に少なく貴重であることが分かります。

                 


                楠二胡

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                  上海ショー・2017で、珍しい楠(クスノキ)製の二胡が展示されていました。

                   

                   

                  「楠之韻(クスノキの音)」という名称のこのメーカーですが、楠製の様々な楽器を製作しているようです。

                   

                   

                   

                  楠製の二胡を試奏させてもらいましたが、楽器の重量が軽く、鳴りは今一つでした。

                   

                  楠といえば、木魚の材料として使われるなど、楽器に向いていないことはないと思うのですが、二胡との相性はあまり良くないのかもしれません。

                   


                  小籠包

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                    蘇州式二胡製作の中心地、無錫市・梅村で、小籠包を食べました。

                     

                     

                    蟹が入った小籠包で、中にはアツアツのスープも入っています。

                    レンゲに小籠包をのせて、端を少し噛み、このアツアツのスープを吸い上げると、得も言われぬ幸せな気分になります。

                    また、時間が経って冷めてきたら、今度は小籠包を一口でほおばり、少しずつ押し潰していくと、口全体にこのスープが広がっていきます。

                     

                    小籠包を食べた後は、お店の近くを散策しました。

                    いかにも江南っぽい水郷の風景が再現されていたり、中国のお寺があったりで、至福の時間でした。

                     

                     

                     


                    鱗の大きさ

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                      二胡にとって、蛇皮は、非常に大事な部分です。

                       

                      蛇皮には鱗があり、鱗がどのような状態であることが好ましいのかは、二胡愛好者の間でよく話題になります。

                       

                      一般的に、張ってある蛇皮の鱗が小さいよりも大きいほうが、二胡として高級とされることが多いようです。

                      では、鱗が大きければ大きいほど良いのかというと、そうではないようです。

                       

                      下の二胡は、今まで見た中で鱗の大きさが最大級でした。

                       

                       

                      製作した工房は、この二胡を最高級二胡として並べていましたが、皮を触ると、鱗が板のように硬く、皮自体も厚くて弾力性がありませんでした。こういう皮の二胡は、音の鳴りも良くはなく、残念ながら最高級とは言い難い楽器でした。

                       

                      私は、これまでの経験から、鱗が程よく大きく、また、鱗の大きさや形が均一で揃っているものが、鱗から見た場合の良い蛇皮だと考えています。

                       

                       



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