木軸風機械式糸巻き

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    先日、木軸風の機械式糸巻きを搭載した二胡を試奏する機会がありました。

     

     

     

    糸巻きはプラスチック製で、ギアが内蔵されています。

    二胡棹の糸巻き穴に差し込んで、ナットでネジ締めして固定されていました。

     

    調弦はしやすいのですが、内部のギアが、カクッ...カクッ...と、ある程度の間隔でしか止まらず、この糸巻きだけで微調整までするのは難しいようです。

     

    従来の機械式糸巻きは金属製のため、音がやや金属質になるのと、楽器が重くなるのが難点でしたが、この糸巻きであればその点は解決するので、今後、ある程度広まっていくかもしれませんね。

     


    人工皮二胡

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      北京ショー・2019で、人工皮を張った二胡が展示されていました。

       

       

      一番手前の二胡が、人工皮二胡です。

      ちなみに、その右側にある小さい二胡は、子供用の二胡です。

       

       

      蛇皮の模様がリアルにプリントされており、遠目には普通の二胡と区別がつきませんが、質感が蛇皮と全然違うのと、鱗がないので、近くで見ると、すぐに人工皮であることがわかります。

       

      人工皮二胡を試奏させてもらったところ、それなりに二胡らしい音が出ていましたが、やや輪郭がぼやけた音になってしまい、やはり選別されたニシキヘビ皮には遠く及ばないという印象でした。

       


      子供用二胡・試作品

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        先日、二胡の工房で、子供用二胡の試作品を見せてもらいました。

         

         

        手前が子供用二胡の試作品、奥が普通の二胡です。

         

         

        この工房では、以前にも子供用二胡を見せてもらったのですが、そのときの子供用二胡は、単に普通の二胡を小さくしただけのものでした。

         

        今回見せてもらった試作品は、糸巻きにギアペグを採用したり、糸巻きの下に上ナット様の部品を取り付けたりと、いろいろと試していることが窺えるものでした。

         

         

         

        ただ、以前見せてもらった子供用二胡でも感じたのですが、普通の二胡よりもかなり小さく作られているため、弾いたときの感覚が、普通の二胡と大きく異なります。千斤を動かすことで、ある程度対応はできるのかもしれませんが、この子供用二胡から、いきなり普通の二胡に移行するのは、無理があるように思いました。

         

        本来は、分数バイオリンのように、少しずつサイズの違う二胡を何種類も用意して、成長するに従って徐々にサイズを大きくしていけるようにしなければいけないのかもしれません。

         


        老紅木

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          紫檀、老紅木、黒檀は、二胡の三大材料と言われますが、老紅木(紅木)という種類の木は存在しません。

          紅木は、硬い木の総称といった意味のようで、紫檀や黒檀も、硬い木のため、広い意味で紅木に含まれるのだそうです。一方で、柔らかい木の総称は、白木なのだそうです。つまり、老紅木とは、年月が経った硬い木ということになります。

           

          そうすると、老紅木二胡は、いったい何の木で出来ているのかということになります。

          老紅木は、古い家屋や家具を取り壊した際に出る古材なのですが、古い中国高級家具から取った材は、老紫檀と言われることもあるように、紫檀系であることが多いようです。ただ、高級家具から取れる材は、近年極めて希少で、量産されている老紅木二胡には、まず使われることはありません。

          実際に二胡工場が仕入れている老紅木は、材木業者が東南アジアの古民家などを建て替えてあげて、その際に出る古材を引き取ったものが多いようです。当然、材の種類は一つではありません。

           

          先日、私の老紅木二胡を、材木に詳しい方に見ていただいたところ、東南アジア産のパドックという材で出来ているとのことでした。このパドックは、カリンの仲間で、アフリカ産のパドックは、近年、アフリカ小葉紫檀として、二胡の材料に使われるようになりました。

          つまり、私の老紅木二胡は、アフリカ小葉紫檀の産地違いの種で、それが経年した古材で出来ているということでした。

           

           

           


          蛇皮破れ

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            先日、高胡の蛇皮が破れてしまいました。

             

            高胡は、二胡に比べて蛇皮の張りが強く、弦のテンションも強い上に、蛇皮自体も二胡より薄いことが多いため、蛇皮が破れやすいと聞いたことがあります。

             

            ケースを開いたところ、下の写真のように、見事に裂けていました。

             

             

            破れた蛇皮をじっくりと見たことはなかったのですが、鱗の合わせ目に沿う形で裂けており、裂け目には繊維のようなものが毛羽立っていました。

             

             

            少し調べてみたところ、動物の皮にはコラーゲン由来の繊維が含まれているようです。

            その繊維が絡み合って動物の外側を守る丈夫な皮膚が形成されているということなのでしょう。

             


            スネークウッド二胡

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              二胡に使われる木材は、紫檀、老紅木、黒檀が三大材料といわれます。

              また、安い価格帯の二胡では、紅木、紅檀、花梨、白酸枝木などが使われます。

              その他、二胡に使われている木材としては、黄花梨と緑檀を、比較的よく見かけます。

               

              いわゆる高級材で、これら以外の材を使用した二胡がないか探したことがありますが、ほぼこれらの材のいずれかでした。

              そのような中、1つだけ見つけたのが、この蛇紋木(スネークウッド)の二胡です。スネークウッド製の二胡は、いくつかの工房で生産されているようなので、それなりに人気のある材なのかもしれません。

               

               

               

              高級なステッキに使われたり、楽器関係だと、バイオリンの弓で、このスネークウッド製のものがあるようです。

              表面に独特の文様が出るためこの名前で呼ばれるようですが、蛇というよりも豹のようですね。

               

              試奏させてもらったスネークウッド製の二胡は、重量が非常に重かったですが、良く鳴りました。

              ただ、さすがに希少材だけあって、大変高価でした。

               


              楠二胡

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                上海ショー・2017で、珍しい楠(クスノキ)製の二胡が展示されていました。

                 

                 

                「楠之韻(クスノキの音)」という名称のこのメーカーですが、楠製の様々な楽器を製作しているようです。

                 

                 

                 

                楠製の二胡を試奏させてもらいましたが、楽器の重量が軽く、鳴りは今一つでした。

                 

                楠といえば、木魚の材料として使われるなど、楽器に向いていないことはないと思うのですが、二胡との相性はあまり良くないのかもしれません。

                 


                鱗の大きさ

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                  二胡にとって、蛇皮は、非常に大事な部分です。

                   

                  蛇皮には鱗があり、鱗がどのような状態であることが好ましいのかは、二胡愛好者の間でよく話題になります。

                   

                  一般的に、張ってある蛇皮の鱗が小さいよりも大きいほうが、二胡として高級とされることが多いようです。

                  では、鱗が大きければ大きいほど良いのかというと、そうではないようです。

                   

                  下の二胡は、今まで見た中で鱗の大きさが最大級でした。

                   

                   

                  製作した工房は、この二胡を最高級二胡として並べていましたが、皮を触ると、鱗が板のように硬く、皮自体も厚くて弾力性がありませんでした。こういう皮の二胡は、音の鳴りも良くはなく、残念ながら最高級とは言い難い楽器でした。

                   

                  私は、これまでの経験から、鱗が程よく大きく、また、鱗の大きさや形が均一で揃っているものが、鱗から見た場合の良い蛇皮だと考えています。

                   

                   


                  電子二胡

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                    北京ショー・2017で、電子二胡が展示されていました。

                     

                     

                     

                     

                    いかにも重そうな四角い箱形の胴で、演奏しづらいのではないかと感じてしまいます。

                     

                    一体型だけあって、生の二胡にマイクを付けた場合よりも自然な(マイクを通している感じがない)発音ですが、音自体は、やはり機械的な感じがして、生二胡の音に慣れた私には心地よく感じませんでした。

                     


                    ケースのちょっと嬉しい工夫

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                      私の二胡ケースは、リュック式に背負えるタイプです。

                      背中のストラップが1本で片方の肩に引っ掛けるタイプでも、さほど不自由はしないのですが、長い移動の場合など、やはりリュック式に背負えると助かります。

                       

                       

                      また、ケースの先端には、縦持ち用の取っ手が付いています。

                      電車に乗るときなどは、他のお客さんの迷惑にならないよう、背負っているケースを降ろして身体の前で縦持ちするのですが、そのときにこの取っ手があることが、結構効いてきます。以前は、縦持ち取っ手がないケースを使っていたのですが、片手で楽に支えることができず、不便でした。

                       

                       

                      さらに、下側には、縦置き用の脚が付いていて、縦置きしたときにケースが安定するように工夫されています。

                       

                       

                      これらは、別に珍しい仕様ではないですが、こういった工夫がされていると、使う人の立場に立って考えられていることが感じられ、嬉しくなりますね。

                       



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